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2004 05,24 17:31 |
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映画は原作の時代よりも朔太郎のその後の未来に焦点を当てている。原作だけでは、よくある悲しい別れの物語に過ぎないからだろう。
別れの極限的な辛さから朔太郎が立ち直るチャンスがなく生きているのに死んだような生き方を続けているのは死んでしまったアキの本意でもない。が、原作では朔太郎の再生のタイミングポイントの描写が最後数ページでしか語られていないため読後感が少し重く、オレのように元々疑似体験で悲しい気持ちを持って読んだ読者も浮かばれないのだ。 行定監督は映画化にあたりこの点を重視して作ったようで原作と映画は同じ世界観ではあっても注目している時代と人物が異なっており過去のアキとのエピソードを振り返りつつもそれらが現在の主人公達のこれからの生きた生活のためにどのように消化されていくのかという点を深く掘り下げている。 一方本DVDの前半は、小説原文を朔太郎が朗読しつつ未公開のスチールと映画のシーンで構成され、もしも原作に限りなく近く映画が作られたらこんな感じなんだろうかという印象を持つことができる。原作と映画のシナリオがあまりにも離れているので補完する意味があるのかも知れない。オレは全部それぞれ楽しめましたが。 PR |
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